最近の服6

エッセイ

昨日父が急遽日帰りで東京に行くと連絡が来た。せっかく来るならもうちょっとゆっくりすればいいのにと思うものの、息抜きが上手ではない父らしくもある。予定もなかったので一緒に昼飯を食べる約束をした。

天気予報によると日中暖かくなるらしいので、昨日買った薄紫色のシャツを早速着ようと企む。とはいえまだ1枚で過ごすには寒いので、下に薄手のニットを着て、その上から羽織る。シャツの上からニットを着るとシャツがくしゃくしゃになってしまうのが嫌で、もうここ数年ずっとニット→シャツの順で着るのがマイルール。それにいつものPorter Classiceのコーデュロイのセットアップを合わせる。最近春の気配を感じるので、そろそろ秋冬の服との別れが近づいているようで少し寂しい。もう少し楽しんでいたい気持ちもあるが、冬から春へ装いがガラッと変わっていくのも楽しみでもある。まだ朝は寒かったので、マゼンタカラーがベースの色鮮やかな通称「ハッピーマフラー」を巻いて外に出る。電車の時間がギリギリだったので走って駅に向かったら、思いの外暑くて「ハッピーマフラー」は早々に鞄の中にしまった。病院に寄り、その後中目黒へ。1人でお茶して時間を潰し、父と合流。グレーとブルーが組み合わさったツイードジャケットを羽織っていた。前から着ているのは知っていたが、やはりかっこいい。いつか僕に回ってくる時を待ち望んでいる。2人で所用を済ませて昼ごはんへ。父が提案した洋食屋さんに行ってみたら10組位待っていたため、諦めて僕が中目黒で1番好きな中華料理屋へ。入店早々、餃子定食とレバニラ定食を注文。特に改まった話もなく、お互いの健康や仕事の状況だけ確認し、淡々と食べていく。おいしかったようで連れて来れてよかったと思う。今回は僕がご馳走し、「京都帰った時にまたなんかご馳走して」と偉そうに帰省の際の約束をこじつけ、早々に解散。気づけば東京に来て丸3年が経過したが、地元ではない自分が暮らしている場所で家族との思い出が増えていくのはなんだか嬉しかった。僕が東京にいるうちに、ちょこちょこ遊びに来て欲しいなと思う。

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服と僕

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